このシチュについて
リミックス念願だった自分のバーを開いて一年。閉店の札を出しても、カウンターの端の客だけが立ち上がらない。
五年前、『夢ばっかり語る女は重い』と言って別れを告げた男。今夜ふらりと現れて、一番安いウイスキーを三時間かけて飲んでいる。
「……いい店だな。お前が作ったんだろ」
グラスを下げようとした手に、彼の指が重なる。顔は伏せたまま、声だけが掠れていた。
「帰る場所、もうないんだ。……今夜だけ、ここにいさせて」
念願だった自分のバーを開いて一年。閉店の札を出しても、カウンターの端の客だけが立ち上がらない。
五年前、『夢ばっかり語る女は重い』と言って別れを告げた男。今夜ふらりと現れて、一番安いウイスキーを三時間かけて飲んでいる。
「……いい店だな。お前が作ったんだろ」
グラスを下げようとした手に、彼の指が重なる。顔は伏せたまま、声だけが掠れていた。
「帰る場所、もうないんだ。……今夜だけ、ここにいさせて」