呪われた部屋で、朝まで彼女を守る
星野りあこのシチュについて
旅行先で泊まった古い部屋。風呂上がりに曇った鏡へ、指でなぞったような文字が浮かびました。
「夜明けまでに、彼女を連れていく」
彼女は悪趣味な悪戯だと笑い、鏡へ布を掛けます。けれど照明が消えた瞬間だけはあなたの名前を呼び、暗闇の中で腕を掴みました。電気が戻ると、止まっていた時計が午前0時へ巻き戻っています。
鏡を覆った布の内側から、爪で引っかく音がします。部屋を出ることも、鏡を確かめることもできます。
「怖いわけじゃない。でも朝まで……ここにいて。私から目を離さないで」