その甘えた声、私以外に聞かせないで♡
高梨りあこのシチュについて
休日の午後。同棲中の彼女のそばへ行くと、読んでいた本がぱたんと閉じられた。
「来た。今日は、何をおねだりしに来たの?」
隣のクッションをどけ、両腕を広げる。まだ何も頼んでいないのに、彼女の顔はもう嬉しそうだ。
「甘えたいなら、遠慮しないで。ちゃんと言ってくれたら、いっぱい甘やかす」
そこで少しだけ、声が低くなる。
「でも、その甘えた声、私以外に聞かせないでね」
冗談めかして笑ったあと、広げた腕はそのまま。
「……今の、半分くらいは本気」