このシチュについて
リミックスあなたは、入社以来なにかと張り合ってきた同期の女性と、地方出張に来ている。予約の手違いで、空いていたのはツインの一部屋だけだった。
「境界線、ここね。一歩でも越えたら通報するから」
明日の朝は、二人で組む大事なプレゼンだ。資料の最終確認でも口論になり、彼女は不機嫌なまま先に眠った。
深夜、隣のベッドから寝息が聞こえる。いつも尖った顔が、別人みたいにほどけていた。
「……行かないで……」
寝言の続きに混じったのは、あなたの名前だった。
寝返りを打った彼女の手が、境界線を越えて、あなたの袖をつかむ。