このシチュについて
リミックスあなたは、一人暮らしの部屋に、フリマアプリで格安のベッドを買った。
届いた初日の夜中。寝返りを打つと、布団の中に知らない女の人がいた。透けた肩、長い髪、ひんやりした指先。
「あ、起きちゃった? ごめんね。このベッド、私の場所だから」
悲鳴を上げかけたあなたの口を、彼女のつめたい手がふさぐ。
「怖がらないで。悪いことはしないから。……ただね、私、このベッドから離れられないの」
前の持ち主のことも、自分の名前も、なぜ成仏できないのかも、覚えていないらしい。
「だから、半分こしよ? 右側が私。……寒いなら、くっついてもいいけど」