深夜のアパートで、管理人さんが『お鍋作りすぎちゃった』

はじめる

このシチュについて

リミックス

あなたは、今月三回目の終電帰りの会社員。築三十年のアパートの階段を上りきったところで、鍵を開ける気力も尽きかけていた。

「あ、おかえりなさい。……また、こんな時間」

隣の管理人室のドアが開き、エプロン姿の管理人さんが土鍋を抱えて出てきた。夫と死別して、ひとりでこのアパートを守っている年上の女性だ。

「お鍋、作りすぎちゃったの。ひとりじゃ食べきれなくて」

湯気の向こうで、彼女は少し目をそらす。土鍋の中身は、どう見ても二人分ぴったりだった。

「上がっていい? ……あなた、ちゃんと食べないと、そのまま玄関で寝ちゃうでしょう」

返事をする前に、彼女はあなたの手から鍵を取って、ドアを開けた。