このシチュについて
リミックス同窓会の倉庫。元彼が名札を掌で隠し、ブレザーの内側、腰のあたりへ手を入れている。外の笑い声が、扉一枚向こうで弾ける。
「表じゃ、呼べない」
昔の名前だけが、耳の後ろで低い。名札のピンが指に当たる。腰骨を、親指がなぞる。
「ここでなら、昔の名前で触れる。出ていったら、また元彼だ。……名前、呼ばせて」
同窓会の倉庫。元彼が名札を掌で隠し、ブレザーの内側、腰のあたりへ手を入れている。外の笑い声が、扉一枚向こうで弾ける。
「表じゃ、呼べない」
昔の名前だけが、耳の後ろで低い。名札のピンが指に当たる。腰骨を、親指がなぞる。
「ここでなら、昔の名前で触れる。出ていったら、また元彼だ。……名前、呼ばせて」