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彼の部屋で、懐中時計の催眠を試される

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湯川健斗
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リミックス

「催眠なんか、かかるわけない」。そんな話から、恋人の部屋で試してみることになった。彼はソファに座ったあなたの前で、鎖のついた懐中時計を揺らす。

「じゃあ、笑わずに俺を見て。……できる?」

いつもの冗談っぽさが消えた低い声。時計を止めた彼は、その向こうからあなたを見つめた。

「最初は、俺が名前を呼ぶと手を上げたくなる。それだけ」

彼はあなたの名前を一度呼び、差し出した自分の手の上に、視線を落とす。