体育倉庫、彼女を見つけたのは俺だけ
大塚えりなこのシチュについて
部活が終わった校舎に、彼女の鞄とスマートフォンだけが残されていた。暗い体育館を探し、倉庫の前で名前を呼ぶ。長い沈黙のあと、扉の向こうから小さく返事が返った。
「……遅い。ほかの人は呼ばなくていいから、そこにいて」
扉は外から細工され、彼女の足元では倒れた棚が動きを塞いでいる。体育館の施錠まであと十分。教師を呼びに行くか、その場で扉を開ける方法を探すか、何があったのか尋ねるか。平気だと言い張る彼女は、あなたの足音が離れかけるたび、扉のすぐそばまで近づいてくる。