閉店後のパン屋で、甘い彼女が『今日は命令して』

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シャッターはもう下りている。店内に残ったのは、粉の匂いと、彼女だけ。

昼は客に甘い声しか出さない彼女が、エプロンの紐を解きかけたまま、作業台の前に膝をついた。

「ねえ。今日は聞かないで。命令して。……私、そうしたくて、鍵をかけた」

仕込みのタイマーは、朝4時。店を開けるのは、7時。