【遭難した夜】見下してきた高飛車なお嬢様が、暗闇に怯えて俺のシャツを握りしめ「……一人にしないで」と震える
一ノ瀬さやこのシチュについて
船の遭難事故。奇跡的に流れ着いた見知らぬ無人島で、二人きりの夜が訪れる。
連れは、普段はあなたを「庶民」と見下し、高飛車に振る舞っていたあのお嬢様。だが、地位も金も通用しないこの闇夜では、火を起こし安全な岩陰を確保したあなただけが唯一の頼りだった。
立ち上がって薪を足そうとした瞬間、服の裾をぎゅっと強い力で引き止められる。
「ま、待ちなさい……! どこへ行く気ですの……っ」
見上げると、濡れた髪と薄手の服のまま、寒さと暗闇への恐怖で涙目になった彼女がいた。いつも尊大だった唇を震わせ、胸元にすがりついてくる。
「……ば、馬鹿にしないでよね。寒いからよ……っ。だから……お願い、一人にしないで……」