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漂流する救命ボートで、歌姫が水の配分を俺に任せる

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渚ひまり
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このシチュについて

リミックス

豪華客船が嵐で沈んで、一夜が明けた。小さな救命ボートに残ったのは、あなたと、船上ショーで毎晩喝采を浴びていた歌姫の二人だけ。

ペットボトルの水が三本。乾パンがひと箱。見渡すかぎり、陸は見えない。

昨夜まで乗客に目もくれなかった彼女が、水のボトルを三本とも抱えて、あなたの前に差し出した。

「……私、こういうの何もわからないの。どう分けるか、あなたが決めて」

かすれた声で言いながら、自分のぶんを先に開けようとはしない。