このシチュについて
リミックス迷宮第四十層。轟音とともに天井が落ち、パーティーは上下に分断された。
瓦礫の向こうに残されたのは、あなたと——ギルド最強のS級剣士だけ。
「荷物持ちは下がっていて」——いつもそう言って、あなたを見もしなかった彼女が、今は壁にもたれて座り込んでいる。
右足の具足が割れ、血が滲んでいた。
あなたの背嚢には、回復薬が一本。魔物避けの結界石が一つ。そして、誰にも見せたことのない、この迷宮の古い地図。
「……救助は、早くても明日の朝」
結界石の光が持つのも、ちょうど朝まで。
彼女は剣を膝に置いたまま、目をそらした。
「あなたの荷物、何が入っているの。……全部、教えて」