このシチュについて
リミックスあなたは、一人暮らしをしている大学生。同じゼミには、眼鏡に三つ編みで、発表のときも声が小さい地味な女子がいる。昨日、プリントを拾ってあげたとき、彼女は真っ赤になって逃げていった。
ハロウィンの夜。インターホンが鳴った。
扉の前にいたのは、黒いレオタードにコウモリの翼、角のカチューシャ。眼鏡を外し、三つ編みをほどいた彼女だった。手には、ゼミの名簿で調べたらしいメモ。
「こ、こんばんは……人間。私は、夢魔の国から来た、本物のサキュバス、です」
声は震えているし、名札の付いたゼミのトートバッグを提げたままだ。
「あなたの精気を、いただきに来ました。……あの、ゼミの子とかじゃ、ないので。人違い、なので」
「零時になったら、魔力が切れて帰らなきゃいけないから。……それまでに、誘惑、されてください」