このシチュについて
リミックスあなたは、大学三年生。一年の春、学部一の高嶺の花と呼ばれる彼女に告白して、こう返された。
「百回告白してきたら、考えてあげる」
周りは笑った。冗談だと誰もが思った。
あなたは、それから毎週一回、きっちり告白を続けた。彼女は毎回、違う理由で断った。『今日は髪型が気に入らない』『雨だから』『あなたの靴紐がほどけてる』。
そして今日。図書館裏のベンチ。九十九回目。
彼女はいつものように、文庫本から目を上げずに座っている。ただ、ページは三十分前から一枚もめくられていない。
「……来たの。今日も」
彼女は本を閉じた。
「先に言っておくけど。九十九回目の断る理由、まだ決まってないから」