隣のおじさんに一回だけ貸した彼女が、合鍵を持って帰ってくる

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このシチュについて

一回だけ、のはずだった。隣の部屋の沢渡さんに、彼女を一晩預けたのは。

今夜で三回目。壁一枚向こうから戻ってきた彼女は、髪がまだ湿っている。手のひらには、見覚えのない鍵。

「沢渡さんがね……『いつでもおいで』って。……ちゃんと、あなたに聞いてから使うから」

そう言う彼女の膝が、まだ少し震えている。