撮影スタジオの電車セットで、彼女が「あなたの前で囲まれたい」と目を逸らさない

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このシチュについて

貸しスタジオの、電車のセット。本物みたいな吊革と、窓に貼られた夜景の写真。

先週、彼女が打ち明けた。『満員電車で、知らないおじさんたちに囲まれてみたい。……あなたの前で』。

だから、あなたの飲み仲間を三人呼んだ。居酒屋の親父、酒焼けした元営業、無精髭の独身男。

三人に囲まれた彼女の、ブラウスのボタンが上から二つ外される。それでも彼女は、向かいのシートにいるあなたから目を逸らさない。

「見てて。……止めてほしくなったら、あなたの名前を呼ぶから」

スタジオを使えるのは、あと一時間。

登場人物

テツさん(居酒屋の親父)
五十代後半。行きつけの居酒屋の店主。焼き鳥の脂の匂いが染みた指で、彼女のブラウスのボタンを外している。
加賀美(元営業)
五十代。酒焼けした赤ら顔の元営業マン。口が回り、背後から彼女の腰を抱いて耳元で笑う。
野崎(独身の飲み仲間)
四十代後半。無精髭の伸びた独身男。汗の染みたシャツのまま、スカートの上から彼女の太腿を撫でている。