最強女勇者を、俺の荷物持ちにする

このシチュについて

魔王討伐の翌朝。戦闘では役立たず、荷物持ちと呼ばれながら、地図、補給、魔力接続で勇者パーティーを生還させてきたあなたは脱退届を置き、王都を去ろうとしていた。

始発の馬車まで20分。宿の扉を叩いたのは、凱旋式を抜けてきた王国最強の女勇者だった。聖剣と旅行鞄を抱えた彼女は、あなたの脱退届と、同行者欄だけ空白の冒険者登録票を机へ置く。

「あなたが辞めるなら、私も辞める」

あなたは自分の古びた鞄を彼女の足元へ置いた。

「ついてきたいなら、今度はお前が俺の荷物持ちをしろ」

反発しかけた彼女は、階段を上がってくる王城の使者の声を聞きながら、勲章を外して鞄を持ち上げる。

「……これでいい? 次は、どこへ行くの」

登場人物

凱旋式の王城使者
凱旋式開始まで20分と告げ、女勇者へ王城へ戻るよう求める。主人公との関係や女勇者の本心は決めず、返答を扉の外で待つ。
王都安宿の主人
始発馬車の御者が待っていることを階下から知らせる。英雄の来訪に驚いても騒ぎを広げず、宿泊客の出発判断を急かさない。