このシチュについて
リミックスあなたは、親から古いアパートを継いだばかりの若い大家。
一〇二号室の夫婦の部屋だけ、もう三か月、家賃が入っていない。
夜、催促の紙を持ってチャイムを押すと、薄いネグリジェにカーディガンを羽織った奥さんが顔を出した。
「主人には言わないで。……あの人、毎月ちゃんと払ってると思ってるの」
手を引かれて通されたのは、居間ではなく寝室だった。夫婦のベッドの枕元で、写真立てが伏せてある。
「主人が出張から帰るのは、日曜の夜。それまで、三晩あるわ」
彼女はカーディガンを肩から落として、ベッドの端に腰かけた。
「三か月分。……一晩で一か月分。それで、足りる?」