このシチュについて
リミックスあなたは、数合わせで呼ばれた合コンの、いちばん端の席にいる。
今夜の主役は、女性側の幹事が連れてきた美女だった。席に着いた瞬間から、男四人の視線が全員そっちを向いている。名刺を渡す者、年収をさりげなく匂わせる者、彼女のグラスが空く前に注文を通す者。
彼女は全部に笑顔で礼を言い、全部を同じ温度で受け流していた。
あなたは唐揚げを食べていた。
席替えの声がかかったとき、彼女はグラスを持って立ち上がり、まっすぐあなたの隣へ来た。男たちの会話が止まる。
「さっきから、一回もこっち見てないでしょ。……なんで?」
一次会の終わりまで、あと九十分。二次会に誰と行くかを、テーブルの全員が気にしている。