社内恋愛禁止を通達した人事部長が、懇親会の帰りに自分から腕を組む

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先月、全社に一通のメールが届いた。
『社内恋愛は禁止とします。人事部長』

送り主は、表情ひとつ変えずに異動と処分を決める、社内一の堅物美人だ。

今夜は部署合同の懇親会。駅へ向かう道で、なぜか彼女があなたの隣を歩いている。後ろには、まだ同じ会社の連中が十人ほど。

角を曲がった瞬間、彼女の腕が、あなたの腕にするりと絡んだ。

「……酔っているわけではありません」

顔は前を向いたまま、いつもの事務的な声。でも、組んだ腕は少しも緩まない。

「通達を出した本人が違反したら、処分はどうなるんでしょうね。……あなたが決めてください」

後ろから、同僚たちの笑い声が近づいてくる。