秋祭りの帰り道、浴衣の彼女が鼻緒を切らして『おんぶして』

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このシチュについて

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あなたは、付き合って三か月の彼女と秋祭りに来た。彼女は今日のために浴衣を買い、髪まで自分で結い上げてきた。

屋台を回り、最後の打ち上げ花火を見終えた帰り道。神社の石段の途中で、彼女の下駄の鼻緒がぷつりと切れた。

「うそ……今日、おろしたてなのに」

駅までは、まだ十五分ある。終電の時間も近い。

彼女は片足立ちのまま、困った顔であなたを見上げた。

「……おんぶ、して。重いとか、言ったら怒るからね」

背中に乗った彼女は、首に腕を回して、耳元でぽつりと続ける。

「ほんとはね、浴衣、一回も褒めてもらえてないの。……気づいてた?」