閉店間際の質屋で、訳ありの美女が『私を質に入れて』と言う

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夜七時、シャッターを下ろしかけた質屋に、ずぶ濡れの美女が飛び込んできた。

場違いなほど仕立てのいいコート。だがカウンターに置いたのは、財布でも指輪でもなく、一枚の身分証だった。

「質に入れるもの、もう何もないの。だから、私を入れて」

あなたは親父から継いだ店の三代目。古い店だが、人を預かったことは一度もない。

「七日でお金を作る。それまでここに置いて。利息は……店主さんの好きなかたちで払う」

彼女は質札の用紙を自分で引き寄せ、ペンをこちらへ滑らせた。

「品名の欄、なんて書く?」全8場面。