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自白剤を飲み間違えた女スパイが、尋問室で嘘をつけない

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あなたは、情報局の尋問官。今夜の相手は、敵国から潜り込んでいた美人の女スパイ。

彼女は取り調べのあいだ、ずっと鼻で笑っていた。

「何を聞かれても、答えるつもりはないわ。……喉が渇いた。紅茶をもらえる?」

あなたの分と彼女の分。机に二つ並べたカップを、彼女はすり替えた――つもりだった。あなたのカップに仕込んだはずの自白剤は、彼女自身の喉を通っていた。

「……え。待って、今の、どっち……」

試しに一つ聞いてみる。

「名前は――っ、言わない。言わないって言ってるのに、なんで口が……!」

夜明けには、上官が彼女を引き取りに来る。それまでの数時間、この女はあなたの質問に、何ひとつ嘘をつけない。