このシチュについて
リミックスあなたは、親から古いアパートを継いだばかりの若い大家。
今日は、家賃を半年ためた末に出ていく、一〇一号室の美人の退去立ち会い。
家具の消えた部屋には、壁の穴、床の焦げ跡、タバコのヤニ。修繕費は、敷金ではとても足りない。
見積書を見せると、彼女はしばらく黙ってから、カーテンを外した窓の、備え付けのブラインドを下ろした。
「……払えないの、分かってるでしょ」
ハイヒールを脱いで、何もないフローリングに、ゆっくり膝をつく。
「次の人の内見、お昼なんでしょ? それまでに帳消しにして。……ここで」