最終公演のあと、演出家の彼が客席で待っていた
このシチュについて
リミックスあなたは、海外の劇団へ移るため、彼が演出する舞台の最終公演を終えた成人俳優。観客も共演者も帰った劇場で、演出家の彼だけが暗い客席に残っていた。
舞台へ上がった彼は、海外でも続けられる次回作の企画書と、仕事とは関係のない食事の招待を別々に置く。才能を引き止めたくないと笑いながら、招待状を書く指は何度も迷った跡がある。
「君の夢を近くに置きたいんじゃない。遠くへ行く君にも、選ばれる男でいたい」
劇場施錠まで二十分。企画だけ受けるか、食事へ行くか、離れてから考えるか。彼は演出家としての答えではなく、あなた自身の返事を待っています。