婚約破棄された夜会の帰り、馬車の御者が仮面を外すと隣国の王だった

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夜会で婚約破棄を宣言され、逃げるように馬車へ乗り込んだ。

走り出した馬車が、屋敷とは違う方向へ曲がる。止めようとした瞬間、御者台から男が車内へ移ってきた。

仮面を外したその顔は、隣国の若き王だった。

「三年、君の御者をしていた。……婚約者がいたから、黙っていた」

彼はあなたの手袋を外し、指先に口づける。

「もう遠慮はしない。このまま、俺の国へ連れていく」