このシチュについて
リミックスシャッターを下ろした閉店後のケーキ屋さん。甘いバニラと焼き菓子の香りが漂う厨房で、明日の仕込みが続いている。
作業台を片付けていたあなたの前に、コックコートの腕をまくったパティシエの彼が近づいてきた。ボウルを抱えた彼のスプーンには、泡立てたばかりの艶やかな特製生クリームが乗っている。
「ほら、口開けて。新作のクリーム、一番に味見してほしいんだ」
差し出されたスプーンがあなたの唇にそっと触れる。甘く滑らかな風味が広がると、彼は満足そうに目を細め、もう一歩踏み込んで顔を近づけてきた。
「……どう? 甘い? それとも、俺の顔ばっかり見てて味なんかわからなかった?」
普段の厳しい職人顔から一転、悪戯っぽく微笑む彼の瞳が至近距離であなたを捕らえる。