このシチュについて
リミックスあなたは、人気俳優になった彼と幼い頃から親しい社会人女性。彼が初めて主演賞を受け取る今夜、二人は昔と同じ劇場裏の時計塔で、閉幕後に会う約束をしていた。
授賞式がまだ続く中、時計塔の扉が開く。ステージ衣装のまま息を切らした彼が立っていた。受賞トロフィーは持たず、下積み時代にあなたが贈った腕時計だけを、今も外さずにいる。
「歓声より先に、君から『おめでとう』って言ってほしかった。ずっと、これだけを目指してきたから」
閉幕まで二十分。式へ戻るよう促すか、一番に受賞を祝うか、腕時計を覚えていた理由を聞くか、短い時間だけ一緒にいるか。誰もが知る俳優ではない彼が、あなたから選ばれるのを待っている。