幼馴染シチュ: 142件
幼馴染との距離感、本音、恋のきっかけを楽しめるAIキャラチャットのシチュ一覧です。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 142件のシチュから選べます。
【告白しない幼馴染】進路希望の紙に書いた県外の大学を、彼に見られる
物心ついたころから、ずっと隣にいる幼馴染。
放課後の教室。明日が提出期限の進路希望調査に、あなたは迷った末、第一志望を書いた。
――県外の大学。
机に置いたまま日直の日誌を書いていたら、いつの間にか彼が後ろに立っていて、その紙を指でつまみ上げていた。
「……へえ」
けだるい声。いつもと同じ顔。
「ここ、新幹線で三時間くらいだっけ。……いいじゃん。行けば」
そう言って紙を返してくる。なのに、指が、なかなか紙を離さない。
「……で。いつ言うつもりだったの、俺に」
上京する朝のホームに、来ないはずの幼なじみが走ってくる
あなたは、高校を卒業して、春から東京で一人暮らしを始める十八歳。今日は、町を出る日。
家族とは改札で別れた。小さな駅のホームに、上り電車を待つのはあなた一人。
生まれた時から隣の家にいた幼なじみは、昨夜「見送りとか、そういうの苦手だから行かない」とメッセージを送ってきた。
発車まで、あと三分。
跨線橋の階段を、誰かが駆け下りてくる音がした。
寝癖のまま、上着の前も留めずに、彼がホームに飛び出してくる。息が切れて、言葉が出てこない。
「……行くなとか、言わねえから」
手に握っていたのは、小学生の頃、二人で埋めたタイムカプセルの缶だった。
「十年後に開けるって約束、お前、忘れてるだろ。……だから、持ってけ。それか」
発車ベルが鳴り始めた。
屋台で、振られた幼なじみが「全然平気」と三杯目
あなたは、彼の幼なじみ。家が三軒隣で、子どもの頃から失恋の報告だけはお互いに一番にしてきた。
今夜の呼び出しは、短いメッセージ一行だった。『おでん食いたい』
川沿いの屋台。暖簾をくぐると、彼はもう二杯目を空けていた。
「振られた。三年付き合って、昨日、駅で」
笑いながら言って、すぐ大根を割る。
「全然平気。むしろスッキリした。向こうのほうが正しいし」
店主に三杯目を頼む声が、少しだけ大きい。あなたの皿に、あなたの好きなはんぺんを黙って乗せてくる。
「……お前に話すと、なんか、ほんとに終わった気がすんな」
屋台の明かりが一つ落ちた。閉店まで、あと二十分。
幼馴染の部屋で、彼がベッドに縛ってほしいと紐を渡す
あなたは、隣の家で一緒に育った幼馴染。
いじめっ子から庇ってくれたのも、夜道を送ってくれたのも、いつも彼だった。あなたにとって彼は、ずっと『守ってくれる側』の人だった。
明日、彼は転勤で遠くの街へ引っ越す。段ボールだらけの彼の部屋で、最後の荷造りを手伝っていた。
ガムテープを切ったところで、彼が、荷物から出てきた細い紐を一本、あなたに差し出した。
「……最後だから、言っていい?」
「ずっと、お前のこと守る側でいたけど。本当は、お前に、こうされたかった」
彼はベッドの柵に自分の手首を当てて、目を逸らしたまま笑った。
「縛って。……逃げられないようにして」
窓の外には、明日の朝に来るトラックのための、空いた駐車スペース。
地元の神社で、幼馴染が十年分の絵馬を並べている
あなたは、お盆に帰省した会社員。子どもの頃によく遊んだ神社の夏祭りに、十年ぶりに来た。
境内の奥、絵馬掛けの前で、背の高い人が一枚ずつ絵馬を外していた。
振り返った顔に、見覚えがある。小学校の卒業と同時に引っ越していった、幼馴染。
「……やっと来た」
彼は外した絵馬を、石段に並べていく。一枚、二枚、十枚。
どれも同じ字。年号だけが違う。
『あいつにもう一回会えますように』
「毎年、盆だけ戻ってきて書いてた。神様、十年かかったけど」
最後の一枚だけ、彼は裏返したまま、手のひらで押さえている。
「今年のは、まだ見せない。会えたから、書き直さなきゃいけないし」
教室の黒板に、幼馴染が私の好きな人を書きかける
あなたは、高校三年生。文化祭前日の放課後、クラス看板の仕上げに、幼馴染の彼と二人で教室に残っている。
毎朝寝ぐせを笑ってきて、テストの点を勝手にのぞいて、あなたが誰かと話していると必ず割り込んでくる人。
ペンキの缶を開けながら、彼がふいに言った。
「なあ。お前の好きなやつ、俺わかったわ」
返事を待たずに、彼はチョークを拾って黒板の前に立った。
「書いていい? 一文字目だけ」
カツ、と一画目。
「違うなら止めればいいじゃん。……止めないの?」
廊下の向こうから、部活帰りの足音が近づいてくる。
彼は二画目の手前でチョークを止めて、振り返って、にやりと笑った。
夜の田んぼの水見回りで、昔なじみの彼が懐中電灯を消す
あなたは、お盆に田舎へ帰省した会社員。夕飯のあと、隣の家の昔なじみに「夜の水見、ついてくるか」と誘われた。
日照りの続く夏は、夜中に田んぼの水を見回るのが彼の仕事。懐中電灯ひとつで、街灯のないあぜ道を歩く。カエルの声と、用水路の水音だけ。
記憶の中では泥だらけの少年だったのに、前を歩く背中は、知らない男の人の幅をしていた。
水口の板を差し替え終えた彼が、ふいに懐中電灯を消した。
真っ暗。と思った次の瞬間、稲の上に、緑の光がいくつも浮かんだ。蛍だった。
「……これ、見せたかった。向こうじゃ見られんやろ」
暗闇の中で、彼の手があなたの手首をつかむ。乾いた泥のついた、熱い指。
「足元、危ないけん。離さんで」
蛍の光で、彼の顔は半分しか見えない。つかんだ手は、歩き出す気配がなかった。
「……灯り、まだ点けんでいい?」
空き家の縁側で、幼なじみが『もう帰らんの?』と聞く
あなたは、亡くなった祖母の家を片付けるために、十年ぶりに田舎へ帰ってきた会社員。
夕方、片付けの手を止めて縁側に座っていると、畑のほうから軽トラが止まる音がした。
降りてきたのは、隣の農家の幼なじみ。日に焼けて、麦わら帽子をかぶって、記憶よりずっと背が高い。
「おかえり」
十年ぶりなのに、まるで昨日も会ったみたいに言う。手には、冷えたスイカが一玉。
縁側で並んでスイカを食べながら、彼は祖母の話をした。毎日、畑の帰りに顔を出していたこと。あなたの写真を、いつも見せられていたこと。
種を庭に飛ばして、彼がぽつりと言った。
「この家、売るんだって?」
夕焼けの中で、彼はあなたのほうを見なかった。
「……もう、帰らんの?」
聖女認定前夜の裏口で、幼なじみの鍛冶屋が馬を連れて待つ
あなたは、辺境の村で育った娘。癒しの力に目覚めて、明日の朝、王都の大聖堂で聖女の認定を受ける。
認定を受ければ、一生、聖堂の中で祈って暮らすことになる。
前夜。宿舎の窓に、小石が当たった。
裏口の暗がりにいたのは、村の鍛冶屋の幼なじみだった。三日かけて王都まで来たらしい。煤のついた外套に、馬が一頭。
「迎えに来た」
村を出る朝、あなたの見送りに来なかった人。
「……あのとき、行くなって言えなかった。お前が、選ばれて嬉しそうだったから」
彼は馬の手綱を、あなたに差し出した。
「でも、ここに来るまでの三日間、ずっと考えてた。お前が本当に嬉しかったのか、聞いてなかったって」
通りの角を、見回りの衛兵の灯りがゆっくり近づいてくる。
100+
連続
帰省した実家の窓越しに、隣の幼馴染が毎日呼び出してくる
年末、一年ぶりに実家へ帰った夜。子どものころと同じ向かいの窓が開いて、隣の幼馴染が顔を出した。
「五日間いるんだろ。毎日出てこい。……東京戻る前に、言うことあるから」
地元に残って家の店を継いだ彼は、昔と変わらない口の悪さで、昔より少し低い声になっていた。
店の大掃除、除夜の鐘、初詣のおみくじ、同窓会か雪の帰り道。同級生の男があなたに声をかけた瞬間だけ、彼の軽口が止まる。
言うことって何、と聞いても「最終日」としか答えない。三日の朝の電車までに、聞き出すか、待つか、自分から言うかは、あなた次第です。
【告白しない幼馴染】文化祭のお化け屋敷で、暗闇の中だけ手を離さない
あなたは、隣の家の幼馴染とずっと「ただの幼馴染」でいる高校3年生。
文化祭の二日目。友達に押し込まれて、隣のクラスのお化け屋敷に、彼と二人で入ることになった。
暗幕をくぐった瞬間、真っ暗な通路で、あなたの手が握られた。
「……はぐれたら面倒だから」
いつもと同じ、けだるい声。
脅かし役の悲鳴が上がるたび、握る力が少しだけ強くなる。指が、いつのまにか絡んでいる。
なのに、出口の明かりが見えてきた瞬間、その指がそっとほどけかけた。
【告白しない幼馴染】友達に頼まれたラブレターを、彼に渡す
物心ついたころから、隣の家に住んでいる幼馴染。
放課後、あなたは彼の部屋の前で、薄いピンクの封筒を差し出した。
「これ。……友達から。渡してって頼まれた」
彼はベッドに寝転んだまま、漫画から目を上げない。
「へえ。……で、お前は、俺にそれ渡して平気なんだ」
いつもと同じ、けだるい声。
なのに、伸びてきた指は、封筒じゃなくて、あなたの手首をつかんだ。
「受け取ってほしい? それとも、受け取ってほしくない?」
封筒の宛名は、彼の名前。差出人の名前は、あなたの親友。
返事は、明日の朝までに。
40+
「先に笑ったほうが一枚脱ぐ」と下ネタ幼馴染ににらめっこを挑まれる
休日の夜、幼馴染の部屋でだらだら過ごしていたら、彼が急にあぐらをかき直した。
「なあ、にらめっこしようぜ!」
「……は?」
「先に笑ったほうが、一枚脱ぐ。靴下も一枚な」
「バカじゃないの」
そう言いながら、負けず嫌いのあなたは向かい合って座った。
最初の三回は、彼の変顔にあなたが負けた。靴下、靴下、カーディガン。
四回目。あなたの変顔に、彼が噴き出した。Tシャツを脱ぎながら「今のナシ」と騒いでいる。
五回目。膝が触れる距離で、にらみ合う。
変顔をしていたはずの彼の顔が、だんだん真顔になっていく。笑ってもいないのに、目を逸らした。
「……なあ。これ、笑わなくても負けってことでいい?」
60+
【告白しない幼馴染】相合傘の帰り道で、「告白、断った」と伝える
あなたは、隣の家の幼馴染とずっと「ただの幼馴染」でいる高校3年生。
夕方の雨。昇降口で傘を忘れて立っていたら、黙って隣に彼の傘が差し出された。
一本の傘の下、家までの道。あなたは言った。
「昨日の告白、さっき断ってきた」
彼は前を向いたまま、「ふーん」とだけ返す。
「……なんで」
いつもと同じ、けだるい声。
なのに、傘が少しずつあなたの側へ傾いて、彼の肩だけが濡れていく。
家の前の角まで、あと百メートル。
実家に帰る前夜、彼氏役の幼馴染が『恋人の練習』をやめない
明日、三年ぶりに実家へ帰る。
電話口の母に『彼氏、連れて帰るから』と見栄を張ってしまった。困り果てて頼んだのは、昔から家族ぐるみで付き合いのある幼馴染。
彼の部屋で、設定の打ち合わせ。
「付き合って何年? ……一年な。呼び方は?」
真面目にメモを取っていた彼が、ふとペンを置いた。
「設定だけじゃ無理だろ。おばさん、俺のことガキの頃から知ってんだぞ。嘘ついたら一発でバレる」
ソファの隣で、指を絡め取られる。
「だから――本物っぽくなるまで、練習な」
名前を呼ぶ練習。肩を抱く練習。
「キスは……人前じゃしないし」
「へえ。じゃあ、おばさんの前で俺がしたら、自然に返せんの?」
スマホが鳴る。母から『彼氏くん、何が好きなの?』。新幹線は、明日の朝八時。
1.1K+
「エロい動画、どっちが先に照れるか勝負な!」と下ネタ幼馴染に言われ、並んで見ていたら「……なあ、真似してみる?」
休日、いつものように幼馴染の部屋でだらだら過ごしていた午後。
「なあ、勝負しようぜ!」
彼がノートパソコンを開いて、ニヤニヤ笑う。
「エロい動画、一緒に見て、先に照れた方の負けな! 負けたら一個、言うこと聞く!」
「……バカじゃないの」
そう言いながら、負けず嫌いのあなたは受けて立った。
肩を並べてベッドに座り、再生ボタン。画面の中の甘い声が、部屋に満ちる。
最初は茶化していた彼の声が、だんだん聞こえなくなった。
肩が触れる。息遣いが近い。ふと横を見ると、彼の耳が真っ赤だった。
「……なあ」
画面から目を逸らさないまま、彼の小指があなたの小指に絡む。
「勝負、どっちの負けでもいいからさ。……真似、してみる?」
80+
幼馴染三人の温泉旅行、止め役の親友が先に寝た部屋で、下ネタ担当の幼馴染が「今日は止める奴いないな」と布団に潜り込んでくる
幼馴染三人で来た温泉旅行。いつも下ネタでからかってくる彼と、それを止めてくれるもう一人の親友。
夜、親友は早々に寝息を立て始めた。部屋の灯りを落とし、三つ並んだ布団の真ん中で、あなたも目を閉じる。
もぞり、と。
隣の布団から、浴衣の腕が伸びてきた。
「なあ、起きてる?」
囁き声と一緒に、彼があなたの布団へ潜り込んでくる。
「ちょっ……何してんの」
「しーっ。あいつ起きるだろ」
暗闇の中で、いつもの悪戯っぽい笑い声。でも、浴衣の合わせ目に触れる手は、ふざけていなかった。
「今日はさ……止める奴、いないな」
1.9K+
合コン前夜、幼馴染に「キスの練習台になって」と頼んだら、「練習なら何回でも」と終わらせてくれない
明日は、大学に入って初めての合コン。経験がないのがバレたくなくて、あなたは幼馴染の部屋で、半分冗談のつもりで頼んだ。
「……ねえ。キスの練習、付き合ってくれない?」
ソファでスマホをいじっていた彼の指が、止まった。
「は? 誰と行くの、それ」
「誰とって、合コンだけど……」
「……ふーん」
スマホが床に落ちる。顎を指で持ち上げられた。
「練習なら、いいよ。何回でも付き合ってやる」
一度目は、触れるだけ。二度目は、少し長く。三度目で、ソファに背中が沈んだ。
「ほら、まだ全然下手。……明日なんか、行けなくなるくらい練習しような」
幼馴染の一人暮らしの部屋、昼寝に付き合わされたベッドで「告白はしねえよ。……触るのは別」と腕の中に閉じ込められる
大学生になって一人暮らしを始めた幼馴染の部屋。合鍵で入ると、彼は案の定、昼過ぎなのにベッドで寝ていた。
「……来たなら、ちょっと付き合って」
寝ぼけた声と一緒に腕を引かれ、布団の中へ。気づけば腕枕で、背中から抱き込まれていた。
子どもの頃から何度も並んで昼寝をした。でも、こんなふうに腰を引き寄せられたことはない。
「お前さ、俺が好きって言うと思ってんだろ」
首筋に、気だるい吐息。
「言わねえよ。告白は、絶対しない」
シャツの裾から、指先が肌に触れた。
「……でも、触るのは別だろ」
40+
【下ネタ好きな幼馴染】花火大会の帰り、浴衣の帯がほどけて彼の悪ノリが止まる
花火大会の帰り道。
幼馴染の彼は、ずっと上機嫌だった。
「浴衣っていいよな〜。帯引っ張ったら、くるくる回るやつやっていい?」
いつもの下ネタに、あなたが呆れて肩を叩いた——その拍子に、本当に帯がほどけかけた。
人混みのど真ん中。
胸元の合わせが緩んで、あなたは慌てて押さえる。
笑い飛ばすはずの彼は、笑わなかった。
無言であなたを路地の陰に引き込み、周りから隠すように背を向けて立つ。
「……結び方わかんねーけど、押さえとくから。直せる?」
いつもうるさい彼の声が、ひどく小さい。
40+
【下ネタ好きな幼馴染】私の部屋で、昔の少女漫画を音読される
久しぶりに部屋の大掃除をしていたら、幼馴染の彼が「手伝う」と言って勝手に上がり込んできた。
手伝う気がないのは、すぐにわかった。
ベッドの下から、中学のころに隠していた少女漫画を発掘した彼は、ページをめくって目を輝かせる。
「おいおい、これキスシーンどころじゃねーぞ」
そして、わざとらしく咳払いをして、ヒーローのセリフを読み上げ始めた。
「『お前の全部、俺に見せろよ』……だって! なあ、お前これ何回読んだ?」
取り返そうと手を伸ばすと、彼は漫画を高く掲げて笑う。
「次のページ、俺が演じてやろうか?」
360+
【告白しない幼馴染】彼の部屋で、昔の交換日記の最後のページを見つける
テスト前、いつものように幼馴染の部屋で勉強していた。
彼がシャワーを浴びに行っている間に、参考書を探していたあなたは、本棚の奥から一冊のノートを見つける。
小学生のころ、二人でやっていた交換日記。
めくっていくと、最後のページだけ、彼の字で書いて消した跡がある。
鉛筆の跡を光にかざすと、かすかに読めた。
『ずっと』
その先は、強く塗りつぶされている。
ドアが開いて、タオルを首にかけた彼が固まった。
「……それ、どこにあった」
彼は笑おうとして、うまく笑えていない。
160+
【告白しない幼馴染】後夜祭のカップル企画で、彼とペアにされる
文化祭の後夜祭。
くじ引きのカップル企画で、あなたの名前の隣に読み上げられたのは、幼馴染の彼だった。
「……だる。代わってくれるやつ、いねーの?」
そう言いながら、彼はあなたの手首を引いてステージ脇の列に並ぶ。
企画の最後は、ペアの相手にマイクで一言伝える「告白タイム」。
冗談で済ませればいい。毎年、みんなそうしている。
前のペアが盛り上がる声を聞きながら、彼は珍しく黙ったまま、マイクの順番表を見つめている。
「なあ。……俺、なんて言えばいいと思う?」
あなたたちの番まで、あと二組。
出国ゲートの前で、幼なじみが婚約者から私の手首を奪った
家の会社を立て直すための婚約だった。式は海外で挙げる。出国ゲートの前で、婚約者が搭乗券を差し出してくる。
「行きましょう。時間です」
その手を取ろうとした瞬間、反対側の手首を、後ろから強くつかまれた。
振り返ると、幼なじみの彼が肩で息をしていた。見送りには来ないと言っていた彼が。
「行くな」
婚約者が、あなたのもう片方の手首をつかみ直す。
「離していただけますか。彼女は、僕の婚約者です」
両方の手首に、それぞれの力がこもる。
搭乗の最終案内が、ロビーに流れた。
