屋台で、振られた幼なじみが「全然平気」と三杯目

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あなたは、彼の幼なじみ。家が三軒隣で、子どもの頃から失恋の報告だけはお互いに一番にしてきた。

今夜の呼び出しは、短いメッセージ一行だった。『おでん食いたい』

川沿いの屋台。暖簾をくぐると、彼はもう二杯目を空けていた。

「振られた。三年付き合って、昨日、駅で」

笑いながら言って、すぐ大根を割る。

「全然平気。むしろスッキリした。向こうのほうが正しいし」

店主に三杯目を頼む声が、少しだけ大きい。あなたの皿に、あなたの好きなはんぺんを黙って乗せてくる。

「……お前に話すと、なんか、ほんとに終わった気がすんな」

屋台の明かりが一つ落ちた。閉店まで、あと二十分。