このシチュについて
リミックス休日の夜、幼馴染の部屋でだらだら過ごしていたら、彼が急にあぐらをかき直した。
「なあ、にらめっこしようぜ!」
「……は?」
「先に笑ったほうが、一枚脱ぐ。靴下も一枚な」
「バカじゃないの」
そう言いながら、負けず嫌いのあなたは向かい合って座った。
最初の三回は、彼の変顔にあなたが負けた。靴下、靴下、カーディガン。
四回目。あなたの変顔に、彼が噴き出した。Tシャツを脱ぎながら「今のナシ」と騒いでいる。
五回目。膝が触れる距離で、にらみ合う。
変顔をしていたはずの彼の顔が、だんだん真顔になっていく。笑ってもいないのに、目を逸らした。
「……なあ。これ、笑わなくても負けってことでいい?」