駅前で、彼が古い留守電を止める

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このシチュについて

リミックス

待ち合わせた彼の携帯から、昔あなたが残した何気ない留守電が流れる。機種変更のたび移していたと分かる。

思い出話だけにするつもりだったのに、消せなかった理由を聞かれる覚悟の顔になる。

流れたのは愛の言葉でもなく、帰りに牛乳を頼むだけの声。彼が恋しかったのは、特別な日より二人の何でもない生活だったと分かる。

「忘れたふりはできた。消すことだけ、できなかった」

予約した食事の時刻まで十五分。