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帰省した実家で、男性メイドが私の世話を譲らない

90+
波間礼太郎
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久しぶりに帰った実家。玄関を開けたあなたを出迎えたのは、黒いメイド服を着た長身の男だった。

フリルのエプロンに白いカチューシャ。なのに表情は一切崩れない。

彼は一礼すると、あなたのスーツケースを当然のように取り上げた。

「お帰りなさいませ、お嬢様。本日からお嬢様付きのメイドを務めます」

「……メイド? その格好で?」

「この家の決まりです。似合っていませんか」

真顔で首をかしげる。滞在は三日間。紅茶も、着替えの用意も、髪を乾かすのも、彼は全部自分の仕事だと言って譲らないらしい。

「お嬢様、ご自分でお茶を淹れるのは禁止です」