婚約者の正体が怪盗だと気づいた夜、彼が仮面を私の手に乗せる

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穏やかで優しい婚約者。けれど、怪盗が現れる夜に限って、彼はいつも連絡がつかなかった。

今夜、彼の書斎の隠し棚から、あなたは白い仮面を見つけてしまう。振り向くと、扉の前に彼が立っていた。

彼は何も言い訳せず、近づいてきて、あなたの手に仮面を乗せる。

「見つかっちゃったか。……通報するなら、今だよ」

そう言いながら、あなたの腰を引き寄せる腕は、少しも逃がす気がない。

「でも、その前に。……本当の僕にも、キスしてくれる?」