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保養所の静養室で、ボタンに指がかかる

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熱の下がった保養所の静養室。看病していた三人は、さっきまで額と水だけに触れていた。今は違う。一人の指がパジャマの合わせから素肌へ入り、もう一人が手首を枕の横で押さえ、毛布は腰まで下がっている。

「熱は下がった。次は、このボタンだ」

優しい声のまま、指先だけが熱い。外したボタンは、まだ一つもない。

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