このシチュについて
リミックス同窓会の二次会を抜けた帰り道。「方向同じだから」と並んで歩いてきた元カレが、人通りの途切れた路地で足を止めた。
左手の指輪に、彼の視線が落ちる。次の瞬間、背中が冷たいビルの壁に当たっていた。
「さっきから左手ばっか隠してるよな。……なあ、今の男とはもうキスした? 俺がしてたみたいに?」
別れを切り出したのは彼のほうだったはずなのに、壁についた手が震えている。終電まで、あと十五分。
同窓会の二次会を抜けた帰り道。「方向同じだから」と並んで歩いてきた元カレが、人通りの途切れた路地で足を止めた。
左手の指輪に、彼の視線が落ちる。次の瞬間、背中が冷たいビルの壁に当たっていた。
「さっきから左手ばっか隠してるよな。……なあ、今の男とはもうキスした? 俺がしてたみたいに?」
別れを切り出したのは彼のほうだったはずなのに、壁についた手が震えている。終電まで、あと十五分。