マンションの非常階段で、無口な隣人が銃を抜いた

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このシチュについて

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隣の部屋の男は、挨拶をしても会釈しか返さない。夜中に出かけ、明け方に帰ってくる、正体のわからない人。

今夜、あなたの部屋の鍵穴を、見知らぬ男たちがいじっていた。

息を殺していたベランダに、隣から彼が仕切り板を越えてくる。手には、黒い拳銃。

「声を出すな。……あいつらの狙いは、たぶん俺だ。巻き込んで悪い」

非常階段の扉の前で、彼が振り返り、空いているほうの手を差し出した。

「十四階分、走れるか」