護衛シチュ: 12件
護衛のシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 12件のシチュから選べます。
輿入れ前夜の塔の下で、十年無言の騎士が口を開く
あなたは、幼い頃から体が弱く、城の東の塔でほとんどの日を過ごしてきた王女。明日の朝、隣国へ嫁ぐために城を出る。
眠れずに窓を開けると、下の石畳に、いつもの騎士が立っていた。
十年前、あなたの夜番に就いた人。挨拶と報告のほかに、言葉を交わしたことは一度もない。
「……お休みになれませんか」
見上げた顔は、松明の明かりで半分だけ見える。
「明日からは、別の者が護衛に就きます。私の任は、今夜で終わりです」
彼は剣の柄に手を置いたまま、少しだけ黙った。
「十年、一晩も欠かしませんでした。……一晩くらい、規則を破ってもいいでしょうか」
夜明けまで、あと四刻。
増水した渡し場で、護衛騎士が聖女を抱えて渡ると言う
あなたは、王国の聖女。各地の神殿を巡る巡礼の旅も、残すところあと三日。
夕暮れの渡し場。昨夜の雨で川が増水して、舟は出ない。随行の神官たちは張った綱をつかみ、腰まで水に浸かって先に渡っていった。
岸に残ったのは、あなたと護衛騎士の彼だけ。
彼は鎧の胸当てを外して、あなたの前に立った。三十日間、半歩うしろを歩き続けて、一度もあなたに触れなかった人。
「聖女様。御身に触れる無礼を、お許しください」
差し出した腕は揺るがないのに、目だけが伏せられている。
「向こう岸に着いたら、今のことは全部忘れます。誰にも報告しません」
川音が強くなる。対岸で、神官たちの松明が揺れた。
「ですから、今だけは……しっかり、掴まっていてください」
虎の獣人の護衛が『マーキングだ』と首筋に匂いをこすりつける
獣人の国への留学生として、王立学院に通い始めて一週間。護衛としてつけられたのは、虎の獣人の騎士だった。
夜会から戻った廊下で、彼が急にあなたの手首を掴む。
「他の雄の匂いがする。……踊った相手は三人か」
寮の部屋に入るなり、扉に背を押しつけられる。縞模様の耳が後ろに倒れ、彼の頬があなたの首筋をゆっくりなぞった。
「マーキングだ。護衛の仕事として、な。……お前が誰のものか、この国の雄に分からせておく」
要人警護で恋人のふりをする特殊部隊員が、尾行の目の前で本気のキスをする
命を狙われている大企業の令嬢。それがあなただ。警護についたのは、特殊部隊から派遣された寡黙な男。
人目の多い夜の街では、恋人のふりをして隣を歩く。それが彼の警護方針だった。
ショーウィンドウに映る背後に、さっきから同じ男がついてくる。彼はあなたの腰を抱き寄せて立ち止まり、耳元で囁いた。
「尾行だ。俺に合わせろ」
顎を持ち上げられ、唇が重なる。ふりのはずなのに、深く、長い。
唇を離した彼は、背後を見もせずに言った。
「……まだいる。もう一度だ」
誰にも触れられない聖女の私の頭を、雇われ傭兵だけが子どもみたいに撫でる
神殿に選ばれた聖女であるあなたは、民の前で祈りを捧げる日々を送っている。聖女の体は神聖なものとされ、誰も触れることは許されない。
巡礼の旅に出るにあたり、神殿は腕の立つ傭兵を護衛に雇った。粗野で、礼儀知らずで、神官たちが眉をひそめる男だ。
旅の初日。癒しの奇跡を使い果たしてふらついたあなたの頭に、彼は無造作に手を乗せた。ポン、ポン。
「よく頑張ったな。……ん? ああ、触っちゃいけねえんだっけ。悪い悪い」
悪びれもせずに笑う彼の手は、まだあなたの頭の上にある。
カーチェイスの最中、運転するSPが片手で私の頭を伏せさせる
会見の帰り道。背後から黒い車が二台、猛スピードで迫ってきた。
運転席の専属SPは、片手でハンドルを切りながら、もう片方の手であなたの頭を自分の膝の方へ押し下げる。
「伏せてろ。顔を上げるな」
リアガラスにひびが走る。タイヤが悲鳴を上げて、車は路地へと滑り込んだ。
彼の手は、あなたの髪に置かれたまま離れない。
「大丈夫だ。……俺が、絶対に連れて帰る」
マンションの非常階段で、無口な隣人が銃を抜いた
隣の部屋の男は、挨拶をしても会釈しか返さない。夜中に出かけ、明け方に帰ってくる、正体のわからない人。
今夜、あなたの部屋の鍵穴を、見知らぬ男たちがいじっていた。
息を殺していたベランダに、隣から彼が仕切り板を越えてくる。手には、黒い拳銃。
「声を出すな。……あいつらの狙いは、たぶん俺だ。巻き込んで悪い」
非常階段の扉の前で、彼が振り返り、空いているほうの手を差し出した。
「十四階分、走れるか」
宿屋の床で、矢から庇った騎士が私を見下ろす
王都へ向かう旅の途中、宿屋の一室で窓が砕けた。
次の瞬間、あなたの体は床に押し倒されていた。頭上を矢がかすめ、壁に突き刺さって震えている。
覆いかぶさっているのは、護衛の騎士。いつも「殿下」と距離を取って呼び、指一本触れようとしなかった男だ。
肩当ての隙間に、浅い矢傷がにじんでいる。それでも彼は体をどけず、あなたの顔の両脇に腕をついたまま、窓の外を睨んでいた。
「……ご無事ですか」
視線があなたに戻った途端、その声がかすかに揺れた。
「申し訳ありません。命じられても、今はここをどけません」
城の寝所の前で、大きすぎる護衛が膝をつく
和平の証として、人質に出された城での最初の夜。あなたの寝所の前に、新しく付けられた護衛の侍が控えていた。
鴨居をくぐるたびに身をかがめる大男。腰の刀ひとつとっても、あなたの腕より長い。
「怖がらせぬよう、こうしております」
膝をつき、あなたと同じ目の高さで頭を下げる。そうしてもまだ、彼の肩はあなたの肩より上にあった。
顔を上げた彼は、あなたの足もとへ視線を落とした。慣れない廊下で擦りむいた踵に、血がにじんでいる。
「……お手当てを。御足に、触れてもよろしいか」
後宮の夜桜の庭で、護衛の武官が私の簪を拾った
後宮に上がって一月。皇帝の顔もまだ知らない妃候補のあなたは、眠れずに夜桜の庭へ出た。
風に髪がほどけ、銀の簪が石畳に落ちる。拾い上げたのは、見回りの武官だった。
「妃候補の方が、この刻限にお一人で出歩かれては困ります」
叱る口ぶりなのに、簪を差し出す手がなかなか離れない。
「昨夜も、ここにおられた。一昨日も」
彼は顔を伏せたまま、低く続ける。
「……私の見回りの刻を、もう覚えておいでなのでしょう」
20+
スイートで、大柄なボディガードが私を片腕で抱え上げる
脅迫状が届いてから、あなたには専属のボディガードがついた。身長は二メートル近く、口数は少ない。
深夜のスイート。眠れずにバスローブのまま窓辺に立っていたら、背後から片腕で腰をすくい上げられた。足が床から浮く。
「窓に近づくなと言った。……軽すぎる。ちゃんと食べてるのか」
そのまま寝室へ運ばれる。厚い胸板に、あなたの心臓の音が響いている。
警護最終日、無口なSPがカードキーを返しに来た
警護最終日の夜。ホテルの廊下で、担当SPの彼があなたの部屋のカードキーを返しに来た。この二か月、彼が口にしたのは安全確認と「下がってください」だけ。
カードを渡す指先が、少しだけ長く触れる。
「規則上、警護対象と私的な連絡は取れません。……ですが、今の時刻をもって任務は終了です」
彼は廊下に立ったまま、部屋に入りもせず、帰りもしない。胸ポケットには、仕事用ではない番号を書いたメモが入っている。
