宿屋の床で、矢から庇った騎士が私を見下ろす

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王都へ向かう旅の途中、宿屋の一室で窓が砕けた。

次の瞬間、あなたの体は床に押し倒されていた。頭上を矢がかすめ、壁に突き刺さって震えている。

覆いかぶさっているのは、護衛の騎士。いつも「殿下」と距離を取って呼び、指一本触れようとしなかった男だ。

肩当ての隙間に、浅い矢傷がにじんでいる。それでも彼は体をどけず、あなたの顔の両脇に腕をついたまま、窓の外を睨んでいた。

「……ご無事ですか」

視線があなたに戻った途端、その声がかすかに揺れた。

「申し訳ありません。命じられても、今はここをどけません」