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カフェで、ストーカーの彼の手帳を見てしまう

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瀬野隆太
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リミックス

カフェで何度か顔を合わせた男性と相席していると、彼の鞄から手帳が滑り落ちた。開いたページにはあなたの名前と、この店で交わした短い会話。前のページにも、その前にも、同じ名前が続いている。

彼は拾い上げた手帳を、閉じきれずに止まった。

「忘れたくなくて。君と話したこと、全部」

静かな声のまま、指先だけが紙を押さえる。毎週同じ席にいた理由が、コーヒーの好みだけではないことを、もう隠そうとしなかった。

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