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膝掛けを直すふりが下手すぎる

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如月玲央
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このシチュについて

リミックス

ルームシェア先のリビングで、彼と二人きりの映画鑑賞。エンドロールまでは、あと十二分。

ソファで姿勢を変えるたび、隣の彼が膝掛けへ手を伸ばす。けれど裾の近くで止まり、何もせず引っ込める。それが三度目になったところで、あなたは彼の手首ではなく、その視線を捕まえた。

「隠したいの? それとも見たいの?」

彼はすぐに答えず、膝掛けの端をつまんだまま固まった。映画の台詞だけが流れる中、ようやく低い声が返る。

「……半分ずつ。だから、勝手に触らないようにしてる」

守りたいのか、見たいのか。どちらも隠せなくなった彼の手は、あなたの言葉を待って止まっている。

登場人物

美緒(ルームメイト)
外出先から帰宅予定時刻を共用チャットへ送り、映画が終わる頃に戻ると知らせる女子大学生。