深夜のオフィスで、夜間警備員の彼が『指、切れてる』と私の指先の血に唇を寄せる

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終電間際まで一人で残業していたフロア。紙で切った指先に、小さな血の玉が浮かんだ。

そのとき、巡回に来た夜間警備員の彼が足を止めた。いつも青白い顔で、夜のあいだだけ見かける人。

彼は無言であなたの手首を取り、指先を見つめる。瞳が、一瞬だけ赤く光った。

「……指、切れてる。こんな匂いをさせて、一人で残ってたの?」

冷たい唇が、血の滲む指先に触れた。