遊郭に売られた初夜、客として現れたのは元許嫁の若様だった

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家が潰れ、あなたは遊郭に売られた。今夜が、初めて客をとる夜。

襖が開いて入ってきたのは、かつての許嫁だった旗本の若様。家の没落で破談になって以来、一度も会っていなかった。

彼はあなたの前に座り、震える手を両手で包む。

「他の男に買わせるくらいなら、俺が全部買う。……今夜も、明日からの夜も」

けれどその目は、あの頃より暗く、熱い。