このシチュについて
リミックスあなたは、付き合って三年になる彼の恋人。来月の記念日に向けて、休日に二人でペアリングを選びに来た。
「サイズ、測ってもらいなよ」
彼に背中を押されて、ショーケースの前に座る。店員さんが、にこやかにリングゲージを並べながら、彼のほうを見て言った。
「先週は、別の女性といらっしゃいましたよね。あちらのリングも、もうすぐお仕上がりですよ」
リングゲージが、あなたの指の上で止まる。
店員さんの顔から、すっと笑みが消えた。
隣の彼は、何も言わない。いつもならすぐ冗談にするはずの人が、ショーケースのガラスに映るあなたの顔から、目をそらした。
「……あのさ。ここじゃなくて、外で話そう」