出張前の玄関で、隣の彼が猫と合鍵を預けていく

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このシチュについて

リミックス

月曜の朝、会釈しかしたことのない隣の男が、キャリーケースを持ってチャイムを鳴らした。

「五日間、出張になった。猫の世話を頼めないか。……あいつ、君にだけは懐いてるから」

差し出されたのは、合鍵と、手書きの世話メモ。無愛想な字の最後に『寝室以外は好きに使っていい』。

毎晩九時、猫の様子を見たいと彼からビデオ通話がかかってくる。最初は猫の話だけだったのに、日を追うごとに画面の中の彼が、猫ではなく私を見ている。

猫が餌を食べない日、雷の夜、帰りが早まった土曜。合鍵を返せば終わる五日間を、どう過ごすかはあなた次第です。