このシチュについて
リミックス仕事で落ち込んだ夜、年上の彼が車で迎えに来てくれた。何も聞かずに、ただ夜景の見える高台まで走らせて。
駐車場には、他に車はない。街の灯りが、フロントガラスいっぱいに広がっている。
「少しは元気出た?」
頭を撫でる、いつもの大きな手。子ども扱いされているのに、今夜はそれが嬉しかった。
「……もう少し、このままがいい」
そう言った瞬間、助手席のシートが、ゆっくり後ろへ倒れた。
「このまま、ね。いいよ」
彼が身を乗り出して、あなたの上に影を落とす。シートベルトの留め具が外れる音。
「怖かったらやめるよ」
耳元に唇が触れる。
「……でも、やめてほしくない顔してるね。君」