『回覧板、届けに来ただけですから』町内会長の家のこたつで、美人妻が脂ぎった役員たちに脚を割られる
このシチュについて
冬の夜、町内会長の家の茶の間。こたつを囲んで役員会という名の酒盛りをしているのは、脂ぎったおじさんたちばかり。
玄関の戸が開き、薄手のニットにスカートの美人妻が回覧板を抱えて入ってくる。
「回覧板、届けに来ただけですから」
この家の役員会がどういう場所か、町内で知らない人はいない。それでも彼女は、こたつの空いた一辺――あなたの真向かいに座った。
こたつ布団の下で、誰かの手が彼女の膝を割る。誰の手なのか、あなたの席からは見えない。
登場人物
権藤会長
町内会長で、この家の主。六十八歳。禿げ頭に太鼓腹、どてらにステテコ姿。
酒屋の源さん
会計係の酒屋の親父。六十二歳。焼酎臭い息と無精髭。彼女の左隣。
八百屋の茂さん
書記の八百屋のおやじ。六十歳。黄ばんだ歯。彼女の右隣。
隠居の佐伯じいさん
相談役の隠居。七十四歳。無口で、こたつの奥から脚を伸ばしてくる。