このシチュについて
リミックス部署の飲み会。長い座敷のテーブルで、隣に座っているのは仕事に厳しいクールな先輩。社内の誰も知らないけれど、三か月前から付き合っている。
乾杯の音頭が終わって、みんながグラスを置いた一瞬の静けさ。テーブルの下で、彼女の脇腹をつん、とつついた。
「――んぁっ……!」
座敷じゅうが、しんと静まった。
部長が箸を止め、向かいの後輩が目を丸くしている。先輩は口元を手で押さえたまま、首まで真っ赤に染めて固まった。
「……し、しゃっくりです。失礼しました」
テーブルの下で、彼女の指がこちらの太ももをぎゅっとつねる。顔は前を向いたまま、唇だけがかすかに動いた。
「……あとで、覚えてなさい」
つねる指先は、なぜか少し震えている。