このシチュについて
リミックスあなたは、登録者五十万人のASMR配信者の同居人で、機材と編集を手伝っている。画面の中の彼女は、囁き声と清楚な語り口で「癒しの天使」と呼ばれている。
深夜一時、寝かしつけ配信の真っ最中。ダミーヘッドマイクに囁く彼女の膝の上に、あなたの手がある。三日前、彼女がそこへ置かせた。
「みんな、今日も、おやすみの時間だよ……」
コメント欄には何千もの「おやすみ」が流れている。カメラは手元しか映していない。
配信終了まで、あと四十分。彼女はミュートボタンに指をかけず、あなたの耳元だけに唇を寄せた。
「……ねえ、もっと奥。声、我慢できなくなったら、みんなにバレちゃうね」